アメリカ在住者や駐在員の方なら、一度は経験があるのではないでしょうか。日本への一時帰国でクレジットカードを使ったら、思わぬ手数料が請求されていた…という経験です。
実は、多くのアメリカのクレジットカードには「外貨取扱手数料(Foreign Transaction Fee)」という隠れた手数料が存在します。
この手数料を理解せずにカードを選んでしまうと、年間で数万円もの無駄な出費につながることも。

日本のクレジットカードの場合でも、日本国外で利用する場合、およそ2%の手数料を払う必要があります。

同様に、アメリカのクレジットカードの場合、アメリカ国外(日本も含む)で使用する場合に、この外貨取扱手数料(Foreign Transaction Fee)が発生します。
このブログでは、クレジットカードを海外旅行や海外ショッピングで利用する際に発生する「外貨取扱手数料(Foreign Transaction Fee)」について詳しく解説します。
そのうえで、どのようなカードが手数料無料なのかなど、知っておくべきポイントをまとめました。
外貨取扱手数料(Foreign Transaction Fee)とは何か?

外貨取扱手数料とは、アメリカのクレジットカードを使ってアメリカ国外で決済を行う際に発生する追加手数料のことです。
この手数料は、カード会社が国際決済ネットワーク(VisaやMastercard)を通じて取引を処理する際のコストとして設定されています。
外貨取扱手数料が発生する場面
外貨取扱手数料の計算方法

外貨取扱手数料は、クレジットカード会社によって異なるため、各カードの手数料率を確認することが重要です。
一般的には以下のように計算されます。
例えば、100ドルの商品を購入した場合、外貨取扱手数料が2%のカードを使用すると、以下のように計算されます。
この場合、外貨取扱手数料として2ドルが追加され、合計102ドルが請求されます。

年間で海外利用が多い方なら、この差額は決して無視できない金額になります。
外貨取扱手数料無料のおすすめクレジットカード3選

最近では、外貨取扱手数料を無料に設定しているクレジットカードも増えてきています。
これらのカードを利用することで、国際取引にかかる追加料金を抑えることができます。

ここからは、外貨取扱手数料が無料のクレジットカードをいくつか紹介します。
Hilton Honors Card:維持費ゼロで長期保有に最適

年会費:無料
外貨取扱手数料:無料
おすすめ度:★★★★★
Hilton Honors Cardは「とりあえず1枚持っておきたい」という方に最もおすすめできるカードです。
年会費が永年無料でありながら外貨取扱手数料も無料という、維持コストが一切かからない点が最大の魅力です。
こんな方におすすめ:
ヒルトンのホテルをよく利用しない方でも、純粋に外貨手数料無料カードとして活用価値は十分にあります。
Chase Sapphire Preferred:バランス重視の万能カード

会費:$95
外貨取扱手数料:無料
おすすめ度:★★★★☆
年会費はかかりますが、旅行関連で2倍、レストランで2倍のポイント還元率を誇る高還元カードです。
外貨取扱手数料が無料なので、海外での食事や旅行でも効率よくポイントを貯められます。
年会費を回収できる目安:
充実した旅行保険も付帯しているため、アクティブに海外を移動する方には特におすすめです。
American Express Gold Card:旅行好きのためのプレミアムカード

年会費:$250
外貨取扱手数料:無料
おすすめ度:★★★☆☆
年会費は高めですが、空港ラウンジアクセス、手厚い旅行保険、レストランで4倍のポイント還元など、プレミアムな特典が充実しています。
こんな方におすすめ:
外貨取扱手数料無料カードを選ぶ際の注意点
外貨取扱手数料が無料だからといって、すべてがお得とは限りません。以下の点も総合的に判断しましょう:
年会費とのバランス
年会費が高額なカードの場合、手数料無料のメリットを年会費が上回ってしまう可能性があります。年間の海外利用額を計算して、どちらがお得か比較することが重要です。
ポイント還元率
外貨取扱手数料は無料でも、ポイント還元率が低いカードでは結果的に損をする場合があります。総合的なリターンを考慮しましょう。
為替レート
カード会社によって適用される為替レートが微妙に異なります。手数料が無料でも、不利な為替レートが適用される場合があるので注意が必要です。
まとめ:賢いカード選びで年間数万円の節約を実現

この記事では、外貨取扱手数料(Foreign Transaction Fee)についてまとめました。
外貨取扱手数料について正しく理解し、適切なカードを選ぶことで、年間で数万円の節約が可能になります。
特にアメリカ在住で日本への一時帰国が多い方や、頻繁に海外旅行をする方にとって、この知識は必須といえるでしょう。
この記事のポイント

カード選びで迷った際は、自分のライフスタイルと年間の海外利用額を基準に、最もコストパフォーマンスの良いカードを選択しましょう。正しい知識があれば、クレジットカードは強力な節約ツールになってくれるはずです。






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