日本を離れて海外で生活していると、日本のテレビ番組が恋しくなることがありますよね。
特に、最新のドラマやバラエティー、ニュース番組をリアルタイムで視聴したいと思う方も多いでしょう。
そこで、今回は海外から日本のテレビ放送を見るための方法を詳しく比較し、それぞれのメリット・デメリット、初期費用、月額料金、使いやすさを解説します。
なぜ海外から日本のテレビが見れないのか?
日本国外から日本のテレビ放送を視聴しようとすると、配信が制限されていることに気づくかもしれません。
これは主に、地域制限(Geo-blocking) と呼ばれる技術によって発生します。
テレビ局や配信サービスは、著作権や放送権の問題から、特定の地域外ではコンテンツの視聴を制限する場合が多いです。
例えば、日本国内限定のドラマやバラエティ番組は、その放送権が日本国内に限られているため、海外からアクセスすると「このコンテンツはお住まいの地域では視聴できません」と表示されることがあります。
Tverでも、下記のような画面になってしまいますね。
これは、視聴者のIPアドレスによって現在の居住地が判断されるためです。
しかし、これらの地域制限を回避する方法がいくつか存在します。
以下に、主な手段を解説し、それぞれのメリット・デメリット、費用、使いやすさについて詳しく比較します。
VPNを利用して日本のテレビを視聴する
VPN (Virtual Private Network) は、海外から日本のIPアドレスに接続することで、まるで日本国内からアクセスしているかのようにインターネットを利用できるサービスです。
これにより、TVerやNHKオンデマンドなどの日本国内限定配信サービスを海外からでも視聴することが可能になります。
- 初期費用: なし(ただし、有料VPNの場合は初月分の支払いが発生)
- 月額料金: 500円~1,500円程度(VPNサービスによる)
- 使いやすさ: 中級者向け(VPNアプリのインストールと設定が必要)
- メリット:
- 日本国内限定の配信サービスを利用可能
- セキュリティとプライバシーの保護が強化される
- デメリット:
- 無料VPNの場合、速度やセキュリティに問題がある可能性
- 一部のサービスはVPN接続を検知し、視聴が制限されることがある
わたしの場合は、2ヶ月無料で使えるセカイVPNをアメリカから使い、無事日本のテレビを見ることができました。
Slingboxを利用して日本のテレビを視聴する
Slingbox は、家庭にあるテレビの信号をインターネット経由で別の場所にあるデバイスに転送するデバイスです。
例えば、実家にあるテレビの映像を、海外に住んでいる自分のスマートフォンやPCでリアルタイムに視聴することができます。
このメリットは、初期費用は高いものの、月額料金がかからない点です。
- 初期費用: 20,000円~50,000円(Slingboxデバイス購入費)
- 月額料金: なし(インターネット接続費用のみ)
- 使いやすさ: 中級者向け(デバイスの設定が必要)
- メリット:
- リアルタイムで日本のテレビを視聴可能
- 録画機能を使えば、見逃した番組も後から視聴できる
- デメリット:
- 設置場所に日本国内の協力者が必要
- デバイスが故障すると修理や交換が面倒
Slingboxは、日本のAmazonでも簡単に買えるので、赴任前や一時帰国時に買って配置しておくのが良いでしょう。
海外向け日本テレビ放送サービスの利用
サービス例: iSakura、FujiTVライブ、TV JAPANなど
これらのサービスは、海外在住者向けに日本のテレビ放送を提供する合法的なサブスクリプションサービスです。
通常、これらのサービスでは高品質な日本の番組をリアルタイムで視聴できるほか、過去の番組もオンデマンドで楽しむことができます。
- 初期費用: なし(サービスによってはセットトップボックスが必要な場合あり)
- 月額料金: 2,000円~5,000円程度
- 使いやすさ: 初心者向け(サービスに登録するだけで視聴可能)
- メリット:
- 高品質な放送を安定して視聴可能
- 過去の番組を含め、多彩なコンテンツを提供
- デメリット:
- 料金が比較的高め
- サービスによっては地域限定の制約がある場合がある
YouTubeや海外のストリーミングサービスを活用
一部の日本のテレビ番組やニュースは、公式にYouTubeや他のストリーミングサービスで提供されています。
これらを利用すれば、最新のニュースやエンターテイメントを海外からも無料で楽しむことができます。
- 初期費用: なし
- 月額料金: 無料(ただし、プレミアムサービスの場合は料金が発生)
- 使いやすさ: 初心者向け(YouTubeアカウントがあればすぐに視聴可能)
- メリット:
- 無料で手軽に利用可能
- オンデマンドで視聴可能なコンテンツが豊富
- デメリット:
- 全ての番組が配信されているわけではない
- クオリティや更新頻度が不安定
まとめ
海外から日本のテレビ放送を視聴するための方法はさまざまですが、それぞれに異なるメリットとデメリットがあります。
VPNを利用すれば、日本の配信サービスを最大限に活用できますが、技術的な設定が必要です。
一方、海外向けの日本テレビ放送サービスは手軽で高品質ですが、料金が高めです。
自分のニーズや予算に合わせて、最適な方法を選びましょう。
この記事が、あなたが最適な視聴方法を選ぶための参考になれば幸いです。
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