
「夫の海外駐在について来てみたけど、全然思ってたのと違う…」

「妻が海外駐在について来てくれたけど、楽しむどころかストレスがすごくて引きこもっちゃっている…」
このような悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、海外駐在妻が感じるストレスの原因と、それに対して夫ができること、夫婦でできる対策について詳しく解説します。
駐在妻が引きこもりになるほど辛い理由とは?

駐在妻が抱えるストレスは様々ですが、特に以下の7つが挙げられます。
- 平日はほぼ一人になってしまう
- 英語や言語ができないと生活が不自由
- 現地の日本人駐在妻コミュニティが狭い
- ストレス発散できる環境がほとんどない
- 義務ではなく、義理でいるという感覚が強い
- 日本にいたら仕事ができていたのに、と比較してしまう
- 駐在妻が辛いことが認知されていない
1. 平日はほぼ一人になってしまう
夫が仕事に出かける平日の昼間、妻は一人で過ごすことが多くなります。
お子さんがいても話し相手にはなかなかならないですしね。

日本の専業主婦もそうじゃない?

このように思う方もいるかもしれませんが、状況はかなり違います。
日本にいる場合、他の専業主婦の友人と過ごすことができても、海外では同じ境遇の人が少なく、孤独感が強まります。
2. 英語や言語ができないと生活が不自由
海外に行ったら英語もだんだん話せるようになるんだろうな!英語頑張ろう!と最初は思うのですが、実際に英語が全然通じないとやる気もだんだん減ってきてしまいますよね。
海外に住めば英語が上手くなると期待があるだけに、実際には全然うまく話せない自分がいやになってしまいます。
スーパーで買い物をするにも、事務手続きをするにも、全て英語で話す必要があります。
実際に英語に慣れてくるのには、毎日話していても半年から1年くらいはかかるので、耐え忍んでいくことがかなり大変です。
現地で話すのがいやな場合は、家でオンライン英会話で毎日話し、自信をつけていくのも1つの手です。

実際、私たちもに、海外移住からしばらくの間はオンライン英会話を続けていました。
3. 現地の日本人駐在妻コミュニティが狭い
現地の日本人コミュニティというのも、かなり狭いのであまり自由にすることができません。
村社会と同じで、どこかで何か悪い風に言われるとみんなに伝わってしまうので、思った事を言うこともできなくなって、逆にストレスが溜まってしまうと言うのをよく聞きます。
日本人駐在妻コミュニティは、海外生活で似た境遇の人と話せる良い機会ですが、デメリットがあることも覚えておきましょう。
4. ストレス発散できる環境がほとんどない
このように、全体を通じて駐在妻というのは、自分のストレスを発散できる環境がほとんどありません。
日本人コミュニティは狭いため言いたい事を言えず、現地の人では英語が話せないから思った事を言えない、日本にいる友達に話したくても時差があったり電話だからあまり長時間話すのは気が引ける。。。と行った感じで気軽に話しをする環境が全然できません。
当然スポーツやヨガをしたりなど、別のストレス発散の方法はありますが、話しをしたいのにできないというストレスは、話しをすることでしか解決できないので、大変ですよね。。。

後ほどご紹介しますが、夫がきちんとこの事を理解して、家にいる間は、できる限り話し相手になることが大切です。
5. 日本での仕事と比較してしまう
海外駐在妻になった方の中には、日本の仕事をやめて、夫に同行したと言う人も多いのではないでしょうか?
その場合は特に、それまでの毎日バリバリ働いていた時の自分と比較してしまいがちです。
今の仕事が楽しくないと思っている人でも、仕事をやめてやることがなくなり、自分でお金を稼いでいないから自由にお金を使いにくい。。。となると、仕事をしていた時の方がよかったと思うかもしれません。
6. 義務ではなく、義理でいるという感覚が強い
こんなに大変な海外駐在妻生活ですが、ついてくることは必ずしも義務ではなく、夫や家族のことを思ってついてきていますよね。
特に強制力がないので、なぜ自分がそこにいるのか、存在価値がわからなくなってしまいます。
夫がしっかりと、妻がいてくれることに感謝して、存在価値を見出してくれないと、妻の立場からするとかなり辛いんです。
7. 駐在妻が辛いことが認知されていない
こんなに大変な駐在妻生活ですが、あまり辛いことは認知されていませんよね。
というよりも、むしろ日本にいる人からは海外駐在妻生活なんて良いなー、うらやましいな、というように言われ、自由気ままな海外生活を送っていると思われがちです。
この理想と現実のギャップも、駐在妻を苦しめる大きな要因です。
駐在妻のために夫ができること

ストレスで引きこもりになりがちな駐在妻に対して、夫ができることは多くあります。
以下に、具体的な行動を紹介します。
1. 当然と思わない
まず、妻がついてきてくれていることを当然と思っている男の人が多いので、注意が必要です。
実際にそこまでは思っていなくても、仕事で新しい環境にきて、忙しくしているとあまり家族のフォローのことまで気が回らないでいませんか?
家のことを奥さんに任せっきりにしていたり、それに対して感謝がないと、奥さんとしては、私だって好きでついてきたわけではないのに、と思ってしまいます。

家事を任せきりにするのではなく、感謝の気持ちを持ち続けることが、夫としての第一条件です。
2. 自由に使えるお金を当然の権利として渡す
特に仕事をやめてきた駐在妻の場合は、自由にお金を使えないことにストレスを感じてしまいます。
毎月いくらと決めて渡していても、それを使うのも悪いな・・・と思ってしまったりします。
悪いな、と思わずに済むように、駐在期間中の稼ぎは二人で稼いでいるものだという意識を夫婦で持ち、駐在妻が自分のために自由に使えるお金をしっかりと渡しましょう。
3. 話を聞く時間を作る
駐在妻は話しをする相手がいないことが多いです。
夫としては、自分の話ではなく、相手の話しを意識的に多く聞く努力が必要です。
ただ、「今日何したの?」みたいな質問をしても、「何もやれてないよ(怒)!」みたいな返事になってしまうので、会話の仕方にも気をつけたいですね。
4. 妻の一時帰国を気軽にOKする
いやになって一時帰国したくなることもあると思います。そんなときは、気軽にOKしましょう。
ついてきてくれているのは、駐在妻の好意であって、義務ではありません。
いない時期があると、そのありがたさが良く分かると思います。
5. 感謝を言葉で伝える
感謝は態度だけでなく、言葉でも伝えることが重要です。
記念日や誕生日にしっかりお祝いするなど、日常的に感謝の気持ちを伝える場面を増やしましょう。
夫婦でできること

夫婦で取り組むべきことも多くあります。
以下に、具体的な提案をいくつか挙げます。
1. 休日は一緒に出かける
平日に孤独を感じている妻のために、休日は一緒に出かけましょう。
行き先は妻の意向を優先し、楽しめる時間を過ごすことが大切です。
2. 妻がリードしやすい環境を作る
夫婦で過ごす時間は、妻がリードしやすい環境を整えましょう。
普段は周りに合わせている妻が、リラックスできるようにサポートします。
3. 友達を作りやすい趣味を一緒にする
妻が友達を作りやすい趣味を一緒に始めるのも良いでしょう。
例えば、同年代の夫婦と一緒に過ごすことで、妻が平日に遊びに行ける友人を見つけやすくなるかもしれません。
海外駐在妻のストレスと夫婦での対策まとめ

海外駐在妻の生活は決して楽ではなく、様々なストレスがかかります。
しかし、夫の理解とサポートがあれば、そのストレスを軽減することができます。
この記事を参考にして、夫婦で協力しながら、楽しい海外生活を送れるようにしましょう。
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